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相手に「伝わる」表現を

更新日:2023年3月31日


看護医療系進学予備校Well-STUDY(ウェル-スタディ)です。


先日、ある高校の卒業式での対応がニュースになりました。


 

ニュースによると、 卒業式に参加する高校生が当日特定の髪型で登校。 高校では「高校生らしい清潔なもの」と校則に定めていました。 該当の高校生は卒業式の前日までに「頭髪が長い」という理由で指導されていたとのことです。 その高校生は外国にルーツを持つ方でした。 結果、その高校生は卒業式には参加できなかった、とのニュースでした。

 

色々と考えることがあるニュースですが、一つ切り取ってみましょう。 「高校生らしい」という表現です。


「高校生らしい」という言葉を見て、皆さんはどのような高校生を思い浮かべるでしょうか? 頭の中を映像化することはできませんが、一人ひとりが考える「高校生らしさ」は若干どこかしら違うかと思います。 高校へ在籍していた際、模擬国連に参加していた人は模擬国連は「高校生らしさ」として思い浮かべる方もいるしょう。 また、部活に熱中していた方は、「高校生らしさ」は「部活」と思う方もいらっしゃると思います。 一方、ちょっとヤンチャだった方は学ランの下に直接Tシャツとパーカー来てたなんて人はそれが「高校生らしさ」だと思う方もいると思います。


ステレオタイプの所謂「高校生」を思い浮かべることもできますので、上記の意見は屁理屈であると思う方もいるでしょう。 ただ「高校生らしい」という言葉の中には上記のようなイメージも含まるといえるでしょう。 多様性の理解が求められる現代社会において、「許容すべきであった」、または事前に「高校生らしさ」とは何なのかを伝え理解を統一、卒業式をどうしたいのかを伝える必要があったかな、と私は思いました。


 

さて、なぜこの話をしたかというと… 志望理由書も同じだからです。 志望理由書も「相手に伝わる表現」で書かなければ読み手が間違えて読み取る可能性がある。すなわち自分の思い・熱意が伝わらないことになります。


よくでる注意ワードは「寄り添う」です。

インターネットのweblio辞書デジタル大辞泉によると「寄り添う」の意味は、


「[動ワ五(ハ四)]もたれかかるように、そばへ寄る。「―・って歩く」


です。 受験生大好き志望理由書頻出の「患者さんに寄り添う看護師」は、 「患者さんにもたれかかるようにそばに寄る看護師」という意味ですね。


もちろん、書いている受験生は上記のような意味で使っているわけではありません。 「何か」を比喩表現で「寄り添う」と表現しているわけですね。 では、「寄り添う」とは、何をすれば「患者に寄り添う」ことになるんでしょうか? 説明できますか??


「寄り添う」だけですと、誤解を生んだり、聞き手によっては別の解釈にとらえられる可能性もあります。面接で聞かれたとき、答えられなければ「わからずに使っているんだな」という悪印象を与えます。 自分の思いを相手に伝えるためには「寄り添う」という言葉を使わずに、自分が思う「患者さんに寄り添う看護師」を表現すれば、読み手や面接官に誤解なく伝わると私は思います。


 

言葉の選び方や、表現次第でも印象や伝わりやすさが変わります。 「自分には熱意があって他の受験生には負けない!」と思う方、ぜひ相手に伝わる表現や言葉の選び方、身に着けてみませんか?


※ニュースへの意見は私個人の感想です。色々な意見があって良いと思います。

 

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