私立大学及び私立大学保健系学部の入学志願動向をまとめ、先日イベントを行いました。
一部をブログに載せていきますね。
※私の私見が混ざります。ご了承ください。
作成資料は、
・日本私立学校振興・共済事業団 私立大学・短期大学等入学志願動向(R5年度~H31年度)
・厚生労働省 令和2年版厚生労働白書 出生数、合計特殊出生率の推移 バックデータ
を使用しています。
まずは私立大学の入学志願動向です。
保健系学部だけではなく、文学部や理学部など私立大学全体です。
受験者数が約350万人~420万人となっていますが、1学年あたりの出生数は約110万人~120万人なので、のべ人数での数値です。
受験では浪人等もいるため、現実にはこの数値通りにはなりません。それでも今回は傾向を見たかったので出生数を使用しました。
私が気になったポイントは、2020年度(令和2年度)入試と2021年度入試(令和3年度)入試の「受験者数」です。表の1番下から2番目、「出生数 対 受験者数」もこれを境に減少し現在も継続しています。
学校推薦型選抜や総合型選抜の受験が拡大しているといわれていますが、この影響は「コロナ禍」も関係していると思いました。
コロナは2019年12月頃から。2020年度入試はコロナの流行り始めだったので、前年との影響はでていませんが、現れるとしたら翌年に影響が出ます。
当時、いろいろと制限などが行われていました。当時、別のところで働いていましたが、通りの店がどんどん閉店していったのを覚えています。
受験生の家計にも大きく影響を与え、受験生の受験校数減少につながったと考えられます。
一方、表の1番下「出生数 対 入学者数」の数値は年々上昇しています。
その上の「出生数 対 受験者数」を踏まえると、
その1学年の人数(人口)は年々減少しているが、私立大学への志願比率は年々上昇。受験校数は減少し、少ない受験数で入学する傾向であると言えます。
※倍率だけでは「難易度」について、言及できないのでここでは触れません。
それでは次に私立大学の保健系学部の傾向を見ていきましょう。
使用した資料は前述の私立大学全体と同様です。
保健系学部には、医歯薬は含まず、栄養系や一部福祉系学科が含まれます。
集計学部・入学定員・合格者数・入学者数は2019年度から2023年度にかけて増加傾向。
一方で、志願者数・受験者数・志願倍率は減少傾向が見られます。
出生数は前述と同様、毎年減少傾向です。
「出生数 対 受験者数」は私立大学全体と同様、2020年度より減少傾向。
「出生数 対 入学者数」は微増傾向です。
このことから、私立大学全体と同様、
・受験生の1人あたり受験回数の減少
・私立大学への進学を希望する生徒の増加
が、保健系私立大学にも言えるでしょう。
現在も物価高等がニュースに上がるため、1人あたりの受験校数は今年も少ないと予想できます。
少ない受験校数で、第一志望から実力相応校、安全校の受験が求められるため出願戦略が重要ですね。
さて、受験生は受験難易度が気になるところだと思います。
今回受験でよく見る「倍率」について言及しませんでした。
保健系学部の入試傾向でも「倍率」は年々減少傾向でした。
しかし、この数値は「日本の私立大学全体」の倍率であり、「1人あたりの受験校数」が減少すればおのずとこの倍率も低くなります。
あくまで「全体」の数値であり、どの大学が減少しているかはこの数値からではわかりません。
また、「倍率」は「志願者数/入学定員」であり、定員に対しての志願人数でしかありません。具体的にどの学力レベルの受験生かはここからではわからないため、実際の難易度を言及できません。
ちなみに定員充足率も100%を割っています。
定員充足率はすべての大学でまんべんなく起こっているのでしょうか?
倍率もすべての大学で同様なのでしょうか??
現在人気を集める大学から本当に受験生が減少し、倍率が下がっているのでしょうか???
次はそのへんにも言及する記事が書ければと思います。
長くなりましたが、それでは。
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