看護医療系進学予備校Well-STUDY(ウェル-スタディ)です。
先週から続けて国公立大学一般選抜について記事にしたいと思います。
前回は国公立大学の受験教科と配点についてでした。
(その前はコチラです⇒https://www.well-study.com/post/202404181))
今日は受験教科を踏まえた上で、一体何点とれば良いのか、です。
国公立大学一般選抜は「大学入学共通テスト+各大学ごとの2次試験」を受験する必要があります。
合否は「大学入学共通テスト」と「2次試験」の点数合算で結果が決まります。
どのくらい得点をとれば良いのかは、大学ごとに異なり公開されていません。
また、その年の平均点等によって上下します。そのため「この点数ならば絶対大丈夫!」とはなかなか言いずらいです。
そのため、模試を作成している会社が毎年目安となる目標得点率を出してくれています。
今回は「Benesse」さんが出している「駿台/ベネッセ データネット」のデータを参考にします。
近辺の国公立大学の目標得点率はこちら。
2024年度~2020年度の「ベネッセ/駿台 データネット 合格可能性判定基準」から合格の目安となるB判定基準の得点率です。
手元のデータに過年度のデータも残っていたので載せています。
上記のように大学ごとに得点率が異なっています。
数値も平均点によって毎年変わっています。ただ、大体の目標得点の目安にはなるのではないでしょうか。
数値が高ければその分「難易度が高い」大学と言えます。
一方で、大学ごとに「受験教科数」が異なります。この数値だけを見て大学を比較し、「こっちの大学の楽」とはなかなか言えません。
まぁ…東京大学は断トツに難しいですねぇ…。この得点率の場合「問題を解いて点数を積み重ねる」ではなく、「点数がとれる前提で、いかに失点を少なくするか」になるため難しいのです。
受験対策としては、
自分の志望校を調べ、受験教科と得点率を調べる。その後、「具体的に何点とれば目標合格率を超えるのか」を把握すると良いでしょう。具体的な合格ラインが見えてきます。
次は、目標得点率からみる具体的な目標得点を大学ごとに見ていきましょう。
まずは東京都立大学です。
今回の数値は2024年度の「ベネッセ/駿台 データネット 合格可能性判定基準」を使用しています。
B判定目標得点率は71.4%です。
大学入学共通テストの配点に対して、B判定目標得点率をかけたものが緑色の部分の数値です。
各教科、この点数をとれれば目標得点率を超える計算です。
(今回の記事では一律得点率のパーセンテージをかけています。)
次は横浜市立大学の前期A方式。
こちらも東京都立大と同様の計算にしています。
大学の配点は、英語リーディングの点数が300点です。共テのリーディングテストの配点は100点満点。
この大学は、リーディングテスト得点を300点満点に換算します。
そのため、(Rの得点72点/100点 ⇒ 216点/300点)に換算しています。
お次は神奈川県立保健福祉大学。
前述の2大学よりも受験科目が少ない大学です。
こちら第一志望の場合は、受験に必要のない歴公や数②は受験する必要はありません(受験科目が多い他大学に出願を変える、という選択は当然できなくなります)。
私立3教科型に「古漢」「+1教科(理or数)」増やせば受験できるので、教科的には比較的挑戦はしやすいです。
ただ、4教科で68.3%の目標得点率を超える必要があります。
今回の例として、最後は川崎市立看護大学。
こちらは受験者増加中の大学ですね。
短大の時から3教科の私立型で受験できる大学でした。
大学になってからもそれを踏襲。
「古漢」も不要なので、完全私立3教科型で受験のできる大学です。
ここは大学の国語の配点が「現のみ」「共テ110点⇒100点」に換算です。
配点後の得点が素点よりも減っていますね。
国公立大学はこのような考え方で目標の得点を計算していきます。
ぜひ自分の志望校について調べてみてくださいね。
さらに、これを踏まえて受験で考慮に入れるところは、
・この点数が現実的に受験生がとれるか
・受験生本人の成績・特長・得意不得意科目
・成績を伸ばすための勉強時間
・併願する私立大学を踏まえた勉強バランス
・総合型選抜、学校推薦型選抜などの「年内入試」の受験有無
です。
次のブログは、上記を踏まえた国公立大学一般選抜の考え方を記事にします。
参考になればと思いますー。
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