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受験教科どこまで対策しますか?大切なのは…②


看護医療系進学予備校Well-STUDYです。


前回のブログで、私立大学と専門学校の受験では、受験教科のパターンが異なる学校が多い、とお伝えしました。 全ての学校を受験できるように対策するには4教科の対策が必要になるのですが、適切な判断なのでしょうか??


私個人の考えは「3教科に絞って勉強し、出願計画で安全校を確保しやすくする」が良いと思っています。


これを考えるには、「本人の受験コンセプト」と「優先順位」を考える必要があります。


受験コンセプトが、 『どうしても「第一志望」と「第二志望」で教科が異なる、どちらも受験で挑戦したい!!』 ならば、その受験生にとって4教科やる価値があると思います。一方で、 『受験で決まらないのが怖いからとりあえず4教科やっておく…』 としたら、どうでしょうか?3教科に絞り、出願校を決める際に模試の結果などから、合格が狙いやすそうな学校も併願すれば良いだけではないでしょうか?


もう1つの「優先順位」ですが、皆さんは 「対策をして第一志望校に合格する可能性をあげたい」 「対策をして進学する可能性をあげたい」 どちらを優先しますか?? なぜ、この話を出すのかというと3教科と4教科で1つの教科にかけられる総勉強時間が変わるためです。

 

3教科と4教科、教科数が変わるとでどれだけ総勉強時間が変わるのか計算してみましょう。 現実は同じようにいきませんが計算する目安の設定を以下として考えます。 ・勉強日は300日間、1日の受験勉強時間を5時間と仮定する。 ・3教科、4教科それぞれ各教科まんべんなく平均的に勉強すると仮定する。 <3教科の場合> 300日×5時間(1日)=1500時間÷3教科=500時間 1教科あたりの総勉強時間=500時間 <4教科の場合> 300日×5時間(1日)=1500時間÷4教科=375時間 1教科あたりの総勉強時間=375時間 3教科と4教科の差=125時間

 

仮の設定なので、現実はこの通りにはなりませんが1教科あたりの総勉強時間に結構な差がでるのがわかります。 受験本番は「3教科」勝負なので、 <3教科受験で勝負する場合の総勉強時間の差> 3教科勉強=1教科あたり500時間×受験科目3教科=1500時間で勝負。 4教科勉強=1教科あたり375時間×受験科目3教科=1125時間で勝負。 差=375時間 と、1教科の総勉強時間分ライバルと差がつく条件で勝負しなければなりません。

 

皆さんの受験対策の目標が「対策をして第一志望校に合格する可能性をあげたい」 のほうが優先順位が高いならば、3教科に絞って対策をするほうが可能性が上がると私は思っています。「対策をして進学する可能性をあげたい」であっても、一般選抜のポイントである学力を高めることで合格の可能性は上がります。また出願戦略をしっかり考え、無謀な出願計画を立てなければ合格を勝ち取れると私は考えています。


私立大学と専門学校の例を出しましたが、国公立大学志望の方にも当てはまります。 「国公立大学が第一志望で、上手くいかなかったら来年再挑戦する」 のであれば問題ありませんが、 「国公立大学が第一志望。私立大学も併願し浪人は避ける」 コンセプトの場合、 国公立大学の受験科目、仮に5教科だとした時、5教科まんべんなく対策すると私立大学3教科で受験した際に私立大学3教科型の受験生と競り負ける可能性があります。 国公立大学を志望する場合はその方の成績資料を分析して学習の比重を考える、出願戦略を工夫するなど計画をたてる必要がある方もいます。


以上が、私が「3教科に絞って勉強し、出願戦略で安全校を確保しやすくする」が良いと思う根拠になります。 まだ3月ですので受験教科の再考も可能な時期です。 受験で「あれもこれも…」と詰め込もうとして失敗される方も見てきました。 大学受験というはじめてのことに不安を覚えるかたもいらっしゃると思いますが、ぜひ受験のコンセプトやご自身の優先順位を考え、目標達成が近づくような選択をしてほしいと私は思っています。


ご自身の志望校について、志望校合格に向けての勉強等、受験について相談したい場合は個別面談にお申込みください。微力ですが、お力になれればと思います。


※受験科目は大学・専門学校により異なります。大まかな傾向についてを記載しましたが、個々の学校について傾向から外れる学校もございます。ご了承ください。

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